2004年 06月 21日
■お蝶婦人の縦ロール |

ネジバナ(捻花)
ラン科スピランテス属 Spiranthes sinensis
別名 モジズリ(捩摺) 英名 Austral Ladies Tresses
今年は咲かないのかなあと諦めかけた頃、突然ひょっこり顔を出す、我が家の庭のネジバナ。今年は例年になくたくさん咲いて、まことに喜ばしい限りであります。
植物図鑑には、「日当たりの良い草地に普通に見られる多年草。」などとさながら雑草扱いだが、小さいながらも蘭の仲間である。よく見ると、なるほどカトレアなどと同じ花の形をしている。それがネジネジッとかわいらしい花をたくさんつけるのだからたまらない。少なくとも我が家では、VIP待遇でおもてなししている。
せいぜい20センチほどの細い草なので、洗濯物を干すときに踏んづけたり、子供の蹴ったサッカーボールの下敷きになったり、それはもう危険がいっぱい。したがって、ネジバナの生えているところにはペグを立てて注意を喚起するようにしている。
英名の‘Ladies Tresses’は女性の巻き毛の意味である。お蝶婦人の縦ロールな感じかな。その前に付く‘Austral’は原産国のオーストラリアを指すようだが、この花が見られるのは、もちろんオーストラリアだけではない。ざっと調べただけでも、日本、韓国、中国、インド、東南アジア、シベリア、カラフト、ヒマラヤ、北アメリカ 、ヨーロッパに至るまで。これほど広範囲に生息する蘭は他にないらしい。
思うに、この逞しさが雑草扱いされる由縁なのだろうが、変異種は珍重されるらしいぞ。中でも葉に斑が入っているものは「小町蘭」と呼ばれて高値で取引されるというから、やはり蘭の世界はあなどれないのである。
by nami-chidori | 2004-06-21 11:00 | 理科

